クリニックで働くメリット・デメリット

看護師さんがクリニックで働く上でのメリットやデメリットは
クリニックで働くメリット
ここでは看護師さんがクリニックで働く際の一般的に考えられるメリットやデメリットについて考えていきたいと思います。
まずクリニックは診察時間が主に平日に限られていることが多く、土曜日に診療をしていても午前中だけというところが多いです。
また日曜や夜勤の診療等はほぼなく、そういう意味では生活のリズムを崩さずに働くことができます。さらに多くの場合において入院患者さんもおりませんので、その対応も必要ありません。
「日勤のみ」や「週1日からOK」「午前もしくは午後のみ仕事可」など勤務形態も様々なバリエーションから選べるのもクリニック勤務のメリットです。
そのため皆さんの生活リズムを維持したまま、その生活のスタイルに合致した勤務形態で働くことができます。
しかも、お盆休みや年末年始、ゴールデンウィークといったご家が通常お休みの時に長期休暇を取りやすいのもメリットといえます。
ただし、曜日や季節等によって外来の患者さんが多いと午前のコマ、午後のコマを問わず、多少なりとも残業が発生することもあります。
しかしながら勤務時間が比較的日中に固定されていることがクリニックでの勤務におけるメリットの一つといえます。
また上述のように休診日が日曜や祝日に固定されていることが多いことから、お子様のおられる看護師さん等には家族との時間も比較的確保しやすいという点では魅力的な職場といえます。
クリニックで働くデメリット
デメリットですが、少人数の職場が多いという特徴から、やはり一人でこなす業務範囲は広くなりがちであること、また仮に非常勤であっても、そのコマでは代わりになる看護師がいないことから、 欠勤にならないように自分の健康管理をしっかりする必要があることなどが挙げられます。
また院長先生や他の看護師さん、医療事務さんといった職場の同僚との折り合いが悪くなるとダイレクトに業務に支障をきたすことから、特に良好な人間関係の構築は病院以上に肝要です。
もう一点、社会保険や福利厚生等の待遇面では、病院に比べるとやや貧弱といえます。
しかしながら医療法人化している経営状態も良好なクリニック等であれば、病院レベルと遜色ない待遇を確保している職場も散見されます。
上記を纏めると次のようになります。
クリニックで働く4つのメリット
01
日勤のみ
看護師さんが病院や介護施設で働く場合、2交代制が多く、月に数回は夜勤があるものです。しかしながらクリニックでは一部の有床診療所を除いて、基本的には夜間勤務はありません。また診療科目により季節的な患者さんの増減などはありますが、勤務自体は規則的なので、身体的および精神的な負担は少なくなる傾向があります。
02
プライベートとの両立が可能
前述の通り、クリニックは日勤勤務が多く、かつ勤務時間も比較的固定しているの、小さいお子さんがいても保育園に預けるなどして、家事や育児と両立しながら働くことが可能です。またクリニックでは日曜日や祝日が休診日ということがほとんどなので、家族も休みである日曜日等に休みたい看護師さんにお勧めです。さらに年末年始やお盆近辺は休診にされるクリニックも多く、家族との時間が必要な時にまとまった休日を確保しやすいというメリットもあります。
03
比較的ストレスが少ない
クリニックでの業務は病棟等の看護業務とは違い、基本的に命にかかわることがなく(少なく)、精神的なプレッシャーは少ないと考えられます。「患者さんの容態急変」といった重圧に毎日追われることもなく、そのためストレスも少ないということが働きやすさにもつながります。
04
専門性を追求することも
クリニックの一部には、各診療科目で「専門性の高い最先端の医療」を提供しているところもあります。このようなクリニックで勤務することになれば、専門性の高い医療を存分に経験することが可能になります。そこで、その分野での知識が乏しい看護師さんの場合ではその分野で活かせる看護技術や知識の勉強が必要になります。
クリニックで働く2つのデメリット
01
急な休みを取得しづらい
クリニックは病院などと比べて、看護師の人数も少ないため、一人でも欠けるとその日の業務が回らなくなることもあります。そのため急な休みを取得しにくい職場が多いのも事実です。
02
看護業務以外の仕事が多い
クリニックの看護師さんは、診療補助や検査(補助)以外にも衛生材料や備品の管理、書類の作成、電話対応、清掃といった業務も必要になることが多いものです。
ただし、看護業務のみという職場もありますので、その他の仕事はしたくないという方は、面接時などにしっかりと確認したほうが良いと思います。