クリニックで働くということ


クリニックで働く意味を考える
クリニックは内科や整形外科、眼科、泌尿器科等といったように診療科目によって大きく提供する医療の内容が異なってきます。そこでクリニックへの就職や転職を考えた場合、場所だけではなく、診療内容に伴う仕事の内容に着目してご自身に適したクリニックを選択することが特に肝要です。
さて、クリニックは季節によっても忙しい時期は変わります。内科領域や小児科では、インフルエンザの予防接種が始まる秋口から本格的に急性期の疾患が流行する冬場にかけて忙しくなり、眼科や耳鼻咽喉科では花粉症が流行る季節である春季が最も忙しい時期となります。
さらに皮膚科では夏場が忙しいというように各クリニックが対象とする疾患により、季節的な集患変動がみられます。ただし、季節によっては忙しくはなりますが、基本的に夜勤等はなく、また残業も少ない職場が多いので、ワークライフバランスを取りやすいという点も大きな魅力です。
地元密着のクリニックでは患者さんとの距離が近く、地域医療に貢献しているという実感がやりがいといえます。またクリニックでは、プライマリケア外来の実施がその主な役割のため、重篤な患者さんへの対応は殆どなく、大学病院や大病院ほどの精神的負担は軽減されるといっても良いでしょう。
さらに前述の通りクリニックでは診療科目ごとに機能分化されているので、その診療科目ごとの知識や経験を活かし、患者さんからの質問を受けたり、生活習慣上のアドバイスをする機会も増えます。
メリットばかりの職場ではありませんが、よく選べば天職になるかも
一点注意することは院長を含めて医師と看護師、コメディカルともに少人数の職場が多く、職場の人間関係も限定的、固定的になりがちです。経営者である院長等と相性が悪いと働きにくくなり、残念ながら退職を選ぶ看護師さんも少なくないのが現状です。
そういったデメリットもありますが、やはり不規則な仕事で体調を崩してしまった看護師さんやご自身の結婚や出産、育児等の関係で夜勤ができない看護師さんにとって、クリニックはやはり働きやすい職場といえます。